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2012年11月 6日 (火)

多摩市議会の事業評価~「決算ー予算」連動を議論する段階には未達

昨日の続きで、多摩市議会の事業評価を「決算ー予算」連動の視点から考えてみよう。
議会基本条例に「決算での事業評価ー市長へ説明ー予算への反映」を規定したチャレンジ精神を評価したのが昨日、
一方、その実態を厳しく検証する必要があるとも述べた。
そこで、分科会のテーマから「議会の評価」を読んでみる。

予算決算特別委員会分科会におけるテーマは以下の8テーマ。

平成24年 予算決算特別委員会(平成23年度決算審査)
http://www.city.tama.lg.jp/dbps_data/_material_/localhost/bunkakaijigyohyoka.pdf

分科会事業評価シート
№  分科会名     事 業 名         款 所 管 ページ
1 総務分科会    庁舎管理経費      総務費総務部
2 総務分科会    消防団運営経費    消防費総務部
3 健康福祉分科会  社会福祉協議会助成事業  民生費健康福祉部
4 健康福祉分科会  いきがいデイサービス事業 民生費健康福祉部
5 生活環境分科会  環境衛生管理経費     衛生費くらしと文化部
6 生活環境分科会  住宅耐震改修等促進事業  土木費都市環境部
7 子ども教育分科会 公立保育園管理運営費  民生費子ども青少年部
8 子ども教育分科会 図書館運営事業      教育費教育部図書館

このなかから『子ども教育分科会 公立保育園管理運営費』の報告を全文掲載する。

『議会の評価 平成23年度決算審査 事務事業評価 多摩市議会』
http://www.city.tama.lg.jp/dbps_data/_material_/localhost/01gikaijimukyoku/gikaino.pdf

「公立保育園管理運営費 評価 全会一致」
1)毎年、待機児が3ケタを超える現状である。
2)言うまでもなく保育園への市民ニーズは高い。
3)平成23年度は貝取保育園で定員増を図り、待機児解消対策を実施した点は公立の強みを一定程度見出せる。
4)公立保育園として果たすべき役割や機能を自覚している割に、そのことが現場で十分に発揮されているようには見られず、民間保育所における経営努力以上の活動が展開されているとは言い難い。
5)可もなく不可もなく、民間と同じ保育水準で運営することに満足していては市民の理解は得られず、公立保育園の存在意義と価値を自ら手放すことにもつながっていく。
6)その自覚なしに民営化論を覆すことはできない。
7)なお、これまで公立保育園について、特段に目を注ぎその役割について考察してこなかったことが、議会側としても反省させられた。

「事業に対する提案 改善し継続する」
1)多摩市の保育行政を現場で担うのは公立保育園の必要があるか?
2)残念ながら、経営実態から厳しく問わねばならない。
3)保育行政における公立保育園の存在意義を語るのであれば、それに見合った機能発揮が出来なければ市民を説得することはできない。
4)まずは現場の意識改革なくして新たな展開は不可能である。
5)平成27年度「子育て新システム」を見据え、保幼小連携を一層強化する等取組まねばならない。さもなければ、存在価値を自ら否定することとなる。
6)また、平成31年、32年で7名の保育士退職が予測され、将来の経営計画を立てねばならない。
7)その際、今後は2園を存続し維持する必要があるのかどうかも含め、経営を身軽にしていく視点は不可欠である。
8)さらに、今後は建物老朽化対策が必要である。
9)市の人口構成の変化や財政環境の動態を直視し、施設の利活用も検討課題の一つとすべきだ。
10)2園の存続だけに拘り過ぎ、柔軟性を失っては保育行政そのものの停滞につながることを自覚してほしい。
11)思考停止に陥るのであれば、民営化せざるを得ない。
12)そのためにも人事配置の工夫をしてほしい。
13)保育園現場で育んだスキルを子ども施策に反映し、より市民に還元できる道筋を描いてほしい。
14)保育士を始め、関係者が市内子育て等関連施設に出向き、情報提供やスキル指導する体制も構築し、子育て施策全体を牽引する拠点となるべきだ。
15)大幅な見直し改善無くして本事業の継続はありえない。

以上は、少し省略した部分はあるが、基本的に文章をそのままの順序で並べている。
「決算ー予算」連動とは何か。次年度の予算策定は既に始まっており、川崎市では、サマーレヴュー、オータムレヴューへと進む。従って、現状の課題から具体的な施策を抽出し、あるいは提案し、金勘定をしながら、優先順位を決める段階である。もちろん、議員の方は百も承知である。

それでは、「議会の評価」から、次年度へ入れるべき、あるいは改善すべき施策を展望できるだろうか?全くできない!これでは多摩市の二元代表制・最高機関である「議会」と「市長」が何を話しあうのだろうか。その段階には到底、達していない内容だ。少なくとも、このテーマに関しては、である。

確かに問題点は指摘している。しかし、その中心は精神論であって、具体的政策の体をなしていない。これを市長へ投げるのであれば、「決算ー予算」とは別の形が必要ではないか。他のテーマもおそらく大同小異のように思われる。

このような試みは、全国規模まで考えれば、いくつかの議会で行われているだろう。しかし、それによって、成果を挙げたという話はどの程度あるのだろうか。線香花火的な話は除いてだ。それだけ、大変な領域へのチャレンジなので、当然、「長い目」は必要だ。

しかし、機関として、市長と対峙する議会とは何か?を考えない限り答は出てこないであろう。

         

      

       

   

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