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2013年10月

2013年10月30日 (水)

福田新市長への投票「4票の働き・10人の効果」~川崎市長選挙の投票行動(同時投稿)

今回の選挙結果は正直、驚いた。1週間前のある会合で「自公民相乗りで、面白くない。前回は現市長、自民推薦、民主推薦(今回当選の福田氏)、共産推薦の候補が争って接戦になった」と報告した。市民活動をしている友人とも電話で同じ様な話をした。恐らく、選挙に関心を持つ市民の方も同じ様な思いだっただろう。

投票率が低く(棄権 76.2万人)、福田・秀嶋の接戦であったから、当選者の得票数も有権者数からみると非常に少なかったはずだ。
前回と数値を比較すると以下である。

      今回(H25/10)  前回(H21/9)
川崎市人口 144.5万人 140.7万人(推定)
有権者   113.8万人 110.8万人
投票数    37.3万票  40.0万票
投票率    32.8%   36.2%
当選者得票  14.2万票  14.5万票

人口増加により、有権者は3万人増えて売るが、投票数は逆に2.7万人減少していることが、投票率に表れている。投票者は遂に1/3を割ったのだ。前回、福田氏は次点(11.7万票)で今回の得票よりも少ない。しかし、前回と得票が、全部とは言えないが、基礎票になったと考えられる。

「選挙はやってみなければ判らない」とは、よく云われる言葉だ。従って、投票はある種のギャンブル性が付き纏う。そこで、当選者への投票が、ギャンブル性に伴う「付加価値」どの程度あったのか、数値で当たってみよう。

先ず、当選には最大、有権者の過半数(56.9万票)の投票が必要だ。ここで、14.2万票でその役割を果たしたから1票に付き「4票」の働きがあったことになる。
次に、市民全員(144.5万人)に影響を及ぼす市政の舵取り役・市長を14.2万人で決定したから、ひとりに付き「10.1人」分の効果を及ぼしたことになる。

たかが投票、されど投票!これだけで「4票の働き・10人の効果」があるのだ。
一方、非当選者票は死票か?そんなことはない。数値に表すことは難しいが、当然「政策的批判票」として機能するはずだ。ギャンブルに外れたとしても悪い話ではない。

では、今回76.2万票相当であった棄権の評価はどうか?
これは白票・無効票よりも意味を付けにくい。そこを強いて云えば、仮想投票において白票を投じた、とでも言おうか。しかし、これは「政策批判」にはならない。「制度批判」とも考えられるが、単なるお任せ・無関心と区別できる“表現”になっていないことが、致命的であろう。

従って、選挙での棄権は、効果を与えることが可能な公的行動において、何も「表現」しないと云う点で極めて損な行動である。以上の議論は今回の選挙だけのことではない。選挙を通して共通する自公である。私たちは「棄権」も選挙における一つの行動であり、そうであるならば、より効果のある行動へ向けて互いに誘うように務めることが大切だ。

 

2013年10月28日 (月)

川崎市長選挙・福田紀彦氏が当選!~阿部市長の後継候補、秀嶋氏落選!(同時投稿)

台風一過、晴天、絶好の選挙日和、にも関わらずと云おうか、あるいは予想に違わずと言うべきか、投票率は低調で20時39分選管確定データによれば、37万3千票(32.8%)で前回(36.1%)よりも3.3%低かった。期日前投票は前回を上回る勢いで6.44%だったのだが、最終投票率は前回に及ばなかった。

有権者数は113万8千人、棄権は76万2千人にのぼったのだ。その中で、
 福田紀彦  142,672票(38.77%) 当選 無所属
 秀嶋善雄  139,814票(38.00%) 次点 自公民推薦
 君島ちか子  85,475票(23.23%)    共産推薦
福田氏が新市長に決まった。しかし、福田氏の得票数の5.5倍が意思表示をしなかった。これは今回限りではなく、前回の阿部市長の時も同じだが。

また、7行政区の選管データによれば、各候補の得票率は以下になる。
    川崎区  幸区 中原区 高津区 宮前区 多摩区 麻生区
 福田  30.6  34.3  35.3  37.9  46.8  37.9  49.1
 秀嶋  41.6  40.6  39.4  39.1  35.1  37.4  32.5
 君島  27.8  25.1  25.3  22.9  18.1  24.7  18.3

福田氏は北部、特に地元の宮前区及び麻生区で大きくリード。一方、秀嶋氏は南部で優ったが、川崎区から北部へ向かうほど福田氏との差は縮まり、北部では大きく引き離された。結局、福田氏は宮前区6千票差、麻生区1万5千票差を生かして2回目の挑戦で市長の座を射止めた。

秀嶋支持が阿部現市長支持と考えれば、阿部市長の政策が近年、臨海部の産業地区再開発及武蔵小杉の超高層ビルに代表されるコンパクトシティ構築に傾斜している。有権者の関心が集まる、保育待機児童対策の遅れ(横浜市との比較!)、中学校給食否定などが秀嶋氏には響いたと考えられる。

先の記事で『顔の見えない立候補者たち』として、「後継・組織・浪人」による川崎市長選挙候補を串刺しにして批判した。秀嶋=阿部市長「後継」、君島=共産党「組織」候補、福田=「浪人」再出馬の3名。「個」としての存在感を感じさせる候補者がいないことが、今回の選挙が低調である原因だと、その時に感じたからだ。
 『顔の見えない立候補者たち~「後継・組織・浪人」による川崎市長選131015』 参照http://blog.goo.ne.jp/goalhunter_1948/e/f53c1569278c51c71bbaa1b2f89a624b
その中で、前回立候補し、今回は若者を選挙活動の中心に集め、「市民市長」をアピールした福田氏がようやく、低調の中にも「顔」を表し、最終局面で支持を広げたように思われる。

それに引きかえ、上記の記事の中で「…まさか、投票用紙に「阿部後継」と書くわけにはいかないから…」と書いた秀嶋氏は結局、阿部市長が最終局面で直接的に応援に参加することで、尚更「阿部後継」のイメージを広げ、本人の「顔」を却って隠し立てするようなものであった。また、名前を連呼するだけでは単にうるさいだけで反感を買うことにもなる。
どこかに「慢心」があったように感じる。

 

2013年10月27日 (日)

年少人口が10年間で30%増加した神奈川県・開成町~露木・前町長の講演(1)

筆者が世話人を務める「川崎市議会を語る会」も会員として加入している「開かれた議会をめざす神奈川市民団体連絡会」が主催した露木順一・前開成町長(期間1998/2-2011/3)の講演会を拝聴した。

開成町は神奈川県西部、静岡県に比較的近い足柄上郡、金太郎が熊に跨がって出てきそうな山々の地域に思えるが、その南部にあってほぼ平地である。講演後に交換させて頂いた名刺には、「あじさいの町」と書かれていた。

講演内容は啓発されるものであり、頭の中がリフレッシュされ、感謝する次第。「都市計画・あじさいの町」「現場重視の議員像」「人口激減・大規模災害」「新たな道州制・国直轄の首都圏中核地域」以上のキーワードで整理できる。

表題は「あじさいの町」と関連することは直感的に理解されると思う。面積は6.56km(4.5k×1.5k)、長い方を歩いても1時間程度で、その間、あじさいを楽しめる「ワンダーフルスモールの町」(露木氏の言葉)、人口は1万6千人だ。

露木氏の父親が町長時代の1965年以降、厳格な都市計画に基づいて、「田園」「市街地」「開発地域」に三分割し、一貫した計画的なまちづくりを行ってきた。東京オリンピックは1964年、その前からの高度成長時代を経て、バブル経済に至る間、「何を残すか!」を先ず考えて都市計画を実行した。それが「あじさい」に象徴される自然であり、それを地域住民が主体的参加の考え方で育成・保護してきた。毎年6月には「あじさいまつり」が開催される。

     Photo
  
    あじさいの町「開成町」(最後に記載の「参考資料」から)

それがバブル崩壊以降大きな成果に結びつく。
緑豊かな環境が残っている一方で、開発が進み便利な町の魅力が、「便利な田舎」として人口増に結びついた。このようなまちづくりは先に述べた厳格な都市計画、「土地区画整理事業」の運用によって、道路などを計画的に配置して開発を進めることで達成される。

また、福祉分野を中心に仕事は増えるが財源は増えない中、税収源となる先端企業の誘致、それも製造工場ではなく、環境配慮の最先端企業の研究所が最も望ましい。結局、「富士フイルム・先進研究所」の誘致に成功した。

人口も急増した。H17-H22年の5年間の神奈川県内市町村の人口増減率は、開成町8.2%でトップ、次は川崎市7.4%、他は増加していても4%以下だ。勿論、減少した市町村も多い。

足柄上郡を構成する五つの「町」の5年間の人口増減数は順に以下の通り。
「開成+1,246人 大井+442人 中井-163人 松田-723人 山北-891人」
同じく、若年層(年少人口)の増減率をH12-H22年で示すと順に以下の通り。
 (「オンブズマン松田 情報第47号」より)
「開成+29.7% 大井+11.3% 中井-7.0% 山北-31.5% 松田-35.9%」

翻って48年前の基本的な考え方「何を残すか!=あじさいの町」、それを可能にした「都市計画」とその運用。今でも、人口減に悩む町にはヒントは沢山あるように思う。しかし、短時間で事は達成できない。

参考資料「全国町村会 露木氏執筆資料」
 http://www.zck.or.jp/forum/forum/2622/2622.htm#section2

 

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