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2013年12月

2013年12月21日 (土)

北本市住民投票の是非~住民の対立を回避すべきか(同時投稿)

12/17記事『住民投票、「市長案」を否決~20131218』において、埼玉県北本市の「高崎線新駅」設置計画は「市民間の対立になる点で、住民自治が試されるのだ。」書いた。これに対して、争点が住民投票に馴染まない、という意見も珍しいものではない。北本市全体の問題ではないという理由からだ。

 
今回の北本新駅は隣の桶川市に近い位置で、その近くの住民あるいは駅を利用する人は賛成、遠方で利用しない人たちは反対になり、北本市全体の課題としての共通意識が成り立たないとの議論だ。

川崎市においても、地下鉄建設計画で同じ様な議論があった。そのため、その計画では最終的に川崎市の丘陵部から臨海部に至るまで、地下鉄が南北に走る計画であった。結局、川崎市では住民投票条例は制定されたが、地下鉄建設計画それ自体は自然消滅の形になって住民投票の対象にはならなかった。即ち、その条例は一度も使われたことがないのだ。

戻って、北本市の場合、住民の対立を励起する住民投票ではなく、市長がその権限において、自ら判断すれば良い、というのが結果論も含めて賛成派の言い分になる。所謂、政治的判断への期待だ。

しかし、その場合も反対する人たちを説得することが必要だ。では、今回の投票時に展開された理由で説得可能だろうか。また、議会は議論を尽くして市民を説得する行動を取っただろうか。

北本市のHPを見る限り、筆者として以下のような疑問を感じる。

1)「50年後、100年後の市民に残す貴重な財産」との議論は、将来に関する問題であって、見通せる人はいない。特に超高齢化社会の到来では尚更である。レトリックとしては稚拙と感じる。

2)政策の優先順位に対して明確な考え方が打ち出されていない。住民福祉及び各地域の計画を如何に進めるのか、情報に乏しい。

3)請願駅建設をしなければ、財政的に何を進めることができるのか?情報が提起されていない。

結局、バラ色の未来のみが説明されており、課題、問題点が充分に考えられているとは思えない。従って、巨額の資金を使う計画としてリスクに対する不安が消えないのだ。一般の市民が素朴に問題点を指摘できるほど、隙の大きい計画になっている。本腰を入れて市民を説得しようとする情熱が、この“情熱市長”には欠けていたという他はなさそうだ。

 

2013年12月17日 (火)

住民投票、「市長案」を否決~埼玉県北本市の「高崎線新駅」設置計画撤回へ(同時投稿)

JR高崎線北本―桶川間への新駅設置の賛否を問う北本市の住民投票は12/16に投票が行われ、結果は反対票が賛成票を上回り、市民は多額の費用負担を受け入れない意思を示した。

当日有権者数 5万6656人 投票者数 3万5322人 投票率 62.3%
投票結果 賛成 8353  反対26804 (無効165)

なお、報道機関のなかでは、埼玉新聞が詳しく、丁寧に記事を書いており、以下の記述もそれによる。
 http://www.saitama-np.co.jp/news/2013/12/15/11.htm

住民投票を提案した石津賢治市長は「1票でも多い方に従う」と話しており、新駅計画は白紙に戻ることになった。なお、北本市の考え方、資料は市HPの専用ページを参照のこと。

 http://www.city.kitamoto.saitama.jp/shisei/news/shineki_referendum.htm
  
 新駅の周辺地図(北本市HPより)

新駅は、地元が費用を負担する「請願駅」。市によると、駅舎建設や周辺整備など総事業費は約72億円に上り、国庫補助金などを除く市の負担分は約51億円と見込まれる。

先ず、上記の投票率62.3%は堂々たるものである。人口規模も小さいことが一因とも思われる。市長がリーダーシップを発揮してPRしたことも大きく、基礎自治体としての規模の問題に一石を投じた。以前に小平市の住民投票について書いたが、これは35%だった。この投票では、50%以下は未成立とする条項を設けていたため、開票せずに終わっている。http://blog.goo.ne.jp/goalhunter_1948/e/1e0e6ed25fd1e0dd7da8f08280d3f819

なお、ここから、この要件の有無で投票率が左右される等の説が流れた。しかし、これは、住民が案件に対して切迫度を感じるか否かの問題が大きいはずだ。その意味で、今回は金額の巨大さ、長期にわたる債権問題等の否応無しの切迫した問題意識が市民に浸透したと考えられる。

市は約30年前から新駅設置を構想。2004年には市長を会長とする「新駅設置促進期成会」を結成し、10年前から毎年JR東日本に要望を続けてきた。7月にJR東側から前向きな回答を得て、石津市長が「市民に建設の是非を問いたい」と9月議会に住民投票条例案を提案。賛成多数で可決された。

新駅予定地は桶川・北本両駅間の中間に当たる二ツ家1丁目付近。同期成会は新駅設置の効果として、駅開業5年後に駅周辺で3200人の人口増、市民税や固定資産税の増収、市全体の活性化を挙げた。パンフレットなどを全戸配布したが、組織立った活動は見られなかった。

一方、住民投票決定後には新駅反対派の市民団体も次々に発足。当初は各団体が個別に活動していたが、徐々に連携し合同活動も実施。駅頭に立ち、チラシで巨額な費用負担を理由に批判を強めた。

市役所で反対票を投じた市民からは「税金をつぎ込み過ぎ」「桶川市にも負担してほしい」「新駅ができても市の活性化は期待できない」などの意見が聞かれた。会社員男性(61)は「今さら新駅を造ってもメリットはない。子どもや孫の代まで負担を強いるわけにはいかない」と反対理由を話していた。

結局、市民間の対立になる点で、住民自治が試されるのだ。今から40年前の東京都のゴミ戦争、捨て場の江東区対捨てる側の杉並区の対立、美濃部都知事は何も出来なかった。住民運動は下から上を突き上げる形態が主たるモチーフであって、住民が互いに利害を調整することにはなれていない。

しかし、それではデッドロックになって解決が付かず、結局、行政機構に頼ることになる。身近な問題としてはタバコの喫煙対禁煙、自転車の歩道通行対歩行者の安全など、住民が自ら考えるべき問題はこれから更に多くなるだろう。

2013年12月 8日 (日)

川崎市・福田市長、副市長に菊地氏起用、民生・福祉系を強化へ

無難な人選だろう。
一言で言えば、菊池氏によって民生・福祉系を強化したことになる。総務・渉外は砂田氏、財務・企画は三浦氏で基盤を固める。

川崎市・副市長に菊地氏起用へ、4局長歴任し市政に精通
カナコロ2013年12月7日
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1312060035/

川崎市の福田紀彦市長は、新たな副市長に元市総務局長で同市信用保証協会会長の菊地義雄氏(62)を起用する方針を固めたことが6日、分かった。開会中の川崎市議会第4回(12月)定例会に人事議案を追加提案する予定。

関係者によると、菊地氏は総務局長を含め四つの局長を歴任するなど、市政全般に精通。幅広い行政経験に加え、市OBを起用することで、10月の市長選で福田市長の対立候補を支援した自民、公明、民主党などが多数を占める市議会からの同意を得られる見通しが立ったため、提案するとみられる。

現副市長はことし12月末で任期満了を迎える砂田慎治氏(66)のほか、三浦淳氏(61)=任期2014年3月末まで=、齋藤力良氏(62)=同15年7月11日まで。3人は福田市長が就任した11月19日に辞職届を提出しているが、同市長の一時預かりとなっている。菊地氏起用に伴い、齋藤氏が交代。議会との関係が良好で、筆頭副市長であるベテランの砂田氏を再任させ、市政運営の安定化を図るとみられる。

菊地氏は1974年川崎市に入庁、民生・衛生畑が長く、病院局長、市民・こども局長、健康福祉局長を歴任し、11年4月から総務局長。12年3月に同市を退職し、同市信用保証協会専務理事に就任、ことし4月から同協会会長を務めている。

 

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